左手に天びんを持つ女神テミスは大学教授のヒ素鑑定をどう裁く
(「雑魚を数えて呑舟の魚を取り逃がす」別の言葉では木を見て森を見ない)
How does Themis, the goddess with a balance in her left hand, judge a university professor's arsenic test?
出鱈目な科学鑑定をした私立大学教授はどのような風の吹き回しか「世界で一番受けたい授業」ともてはやされていた

左手に天びんを持つ女神テミスは大学教授のヒ素鑑定をどう裁く

左手に天びんを持つ女神テミスは大学教授のヒ素鑑定をどう裁く
計量計測のエッセー 
左手に天びんを持つ女神テミスは大学教授のヒ素鑑定をどう裁く

このテミス像は眼を塞ぐ布を腕に巻いている

日本の計量法を知る(目次)
計量法における単位規制の概要
計量法における計量器の規制の概要
計量士(国家試験・資格認定・登録)
適正計量管理事業所制度
計量法における商品量目制度の概要
日本の計量法が定める特殊容器制度
日本の計量法における計量証明制度
日本の計量法と計量標準制度
日本の法定計量における国際整合化の推進
日本の計量の普及啓発(計量記念日)

国際単位系(SI)のお話し(計量計測データバンク 編集部)
国際単位系(SI)解説資料集(計量計測データバンク 編集部)


(タイトル)

左手に天びんを持つ女神テミスは大学教授のヒ素鑑定をどう裁く

(本文)

 何時しか働くのが苦痛になった。働かないで銭を手にすることを覚える。口はよく回り人を煙に巻くことはお茶の子さいさい。嘘はいわないが本当のことはもっと言わない。嘘を言わないというよりも行動そのものが嘘ということを周囲の人は知っている。身内などに保険金を掛けて支払いを続けるには原資が要る。原資は間の保険金の支払いの短い期間の総額である。保険を掛けて短期間のうちに保険を有効たらしめ保険金を手に入れる。保険外交員の仕事は母親を見て覚えた。保険外交員の仕事をするうちに保険適用の事情に通じるようになった。知識は悪知恵に変じて多額の保険金を何度も騙し取った。家賃3万円の夫婦生活は夫人が30半ばになるころには100坪を超える敷地に建てた立派な家での暮らしになった。

 近隣の人々は夫婦の暮らしがうさん臭いから付き合いを避ける。新興住宅街の夏の催しとして食事が振舞われていた。野外で調理した料理に毒が投入されていた。食べた人のうち4名が死に、60数名が毒のために苦しんだ。吐しゃ物から青酸がでたとされたが1週間ほど経つとヒ素の一つの亜ヒ酸による中毒だと判明した。何のために、動機は仲間外れにされた腹いせだと類推された。誰がは、仲間外れにされた保険外交員の女とされた。外交員の夫は白アリ駆除業をしていて亜ヒ酸の取り扱いになれていた。大人数での家宅捜索で見つからなかった亜ヒ酸の入ったプラスチック容器はその後の捜査で普通の場所に置いてあった。

 保険外交員の女の家にあったプラスチック容器の亜ヒ酸と祭りの振る舞いのための料理鍋の周辺に捨ててあった紙コップに付着していたとされる亜ヒ酸が、工業的に同一起源であると科学鑑定されたことを証拠の一つにして裁判は事件は女による殺人として判決を下した。何か所かのシロアリ駆除業者からも亜ヒ酸が押収された。紙コップ付着の亜ヒ酸と全ての白アリ業者の亜ヒ酸は同一起源であるとされた。であるならば疑いはそれら白アリ業者にも掛けられるべきものだが、同一起源を証拠として女が鍋への亜ヒ酸投入者とされた。女の家にあったとされる亜ヒ酸と紙コップに付着していたとされる亜ヒ酸の組成は一致ていなかった。弁護士の依頼を受けて科学鑑定の手法と内容を検証した京都大学教授が導いた結論であり、分析化学の専門家の指示するところである。検察が示した証拠である女の家にあった容器の亜ヒ酸と紙コップの亜ヒ酸の同一性は否定された。女の近隣のシロアリ業者などが保有する亜ヒ酸が紙コップに付着した亜ヒ酸と同じであるならば容疑者はそれらの人々にも拡大される。紙コップに付着の亜ヒ酸と女の家にあった亜ヒ酸の組成が一致しないことをもって検察が示した証拠能力はない。女の家から出たとされる亜ヒ酸の入った容器は大規模な捜査では見つからず、その後の捜査で押収された。容器に入った亜ヒ酸の状態の写真を警察が保管していた証拠容器に移すと亜ヒ酸があふれることも指摘されている。

 警察の科学捜査で青酸とされ後に亜ヒ酸に変更された毒物である。毒物の科学鑑定に東京の私立大学の教授が駆り出された。この人物は検察の捜査に肩をもつような証拠物の科学鑑定の文章を執筆している。警察と非常に親しい間柄の鑑定人であることが疑われる。検察の意をくんで科学鑑定、つまり科学計測をする人物と見込まれたのだ。鑑定にはSPring-8というこけおどしのように高額な計測装置を利用した。

 鑑定人による科学計測では、100μm 径の微粒子 1 粒の中に含まれる ppmという濃度ばかりに気を取られて、主成分のヒ素が 49%だったのか 75%だったのかという大きな矛盾に誰も気づかなかった。バリウムの分析値は 2ppm や 36ppm であり、検出下限(3.8ppm)ギリギリだったこともあって、そのバラツキは大きい。これに対してヒ素濃度は 49%や 75% であり、ヒ素濃度に矛盾があればその矛盾は極めて重大である。標準偏差σ=0.8%の意味も大きい。このようにppm という細部にこだわって全体を見失った。

 SPring-8を使ってのヒ素の分析であった。精密すぎるハカリを用いたためにハカリの針の動きにとらわれすぎて質量の総体を見なかったのだ。電子顕微鏡のように1個の原子を見るような分析装置では濃度を分析することはできない。試料中に含まれるヨウ素デンプン反応、赤外分光、比較的高濃度の Ca や Si のような軽元素分析なども含めた総合的判断を行うべきであった。「雑魚を数えて呑舟の魚を取り逃がす」、別の言葉では木を見て森を見ないということをしていた。裁判官は雑魚を数えるがとごくの科学分析に惑わされて、総体としてのクジラを見る目を奪われた。その後に物々しいSPring-8という装置を使っての分析と同じことを卓上に乗る装置がするようになった。

 外部委託試験ともいえるヒ素鑑定に指名された人物は論文の形式の文章を沢山生産する行動をとっている。論文の数は大学教員や科学者の業績になる。科学の世界はタコ壺にこもっているようなものだから余所のタコ壺の者には何もわからない。同じタコ壺の科学者が大学教授のヒ素の委託鑑定の結果と分析手法を検証すると大方はその世界では通用しないでたらめな内容であった。専門家の間では大医学教授による委託鑑定の結果は出鱈目との評価で一致している。

 出鱈目な科学鑑定をした私立大学教授には、どのような風の吹き回しか「世界で一番受けたい授業」との評判が立っていた。専門家に出鱈目と評価された委託鑑定実施者は公開討論の場で反論をするも、どれもむなしく出鱈目さを逆証明する結果となった。この人物は2019年に定年退職した。出鱈目鑑定が暴かれたのちの顔つきには後ろめたさが滲むようになっていた。保険金詐欺を繰り返した女は裁判証拠としては無実にもかかわらず大罪を背負わされた。女の子供たちは大罪人の子として世の中から虐げられて生きている。人の世の冷たさを背負わされた人生が子どもたちに待っていた。カレーライスに投入された亜ヒ酸で4人が死亡した。犯人とされた女の娘は幼児を道連れに投身自殺をした。ほかの子どもも世の冷たい仕打ちによって普通には生きられないでいる。

 ヒ素の出鱈目鑑定をしたのと同じ大学を経て旧計量検定所の研究部門の部長をしていた人は、同じ計測でもメーカーがするのと第三者がするのでは計測値に違いがでることを強調する。ギリシア神話の女神であるテミス像は左手に天びんバカリを右手に剣を持っている。女神テミスは裁判の公正さを表す象徴であり、それは正義の姿なのだ。北海道計量検定所にはテミス像が据えてある。

【資料】
和歌山毒カレー事件とその真相(犯罪の証拠とされた砒素鑑定の成否を検証する資料集)
和歌山毒カレー事件のことを調べておりました(計量計測データバンク編集部)

2021-08-14-how-does-themis-the-goddess-with-a-balance-in-her-left-hand-judge-a-university- professors-arsenic-test-
 
計量計測のエッセー

地球温暖化への対応は「一汁一菜」で幸せを感じる生き方

精神病患者を描くことでは北杜夫氏にまさる人はいない

計量行政費用の完全確保は社会の健全運営につながる

コロナ災害下、週二日タクシーで深夜帰宅する霞ヶ関35歳女性官吏

スマホの背後でニコンは半導体産業の基礎を担う

左手に天びんを持つ女神テミスは大学教授のヒ素鑑定をどう裁く

人の健康など多方面に広がる計測と計量法の関わりの実際

近海の水温は高いが海洋気温は違う

計測値の確かさが考慮されてこその計測である

自動車は高速移動するから裸の人には危険物体である

嘘という犯行を強制されて自分を失った財務省官吏

大脳皮質の一部だけを働かせているような法曹と公務員試験

計量行政は基盤的な社会的な共通資本である

新型コロナウイルス感染症の基礎知識と最新の状況(2021年5月25日現在)

人間万事塞翁が馬 心やすけく良く働くことが望みだ

よく働くことを喜びとする 渋沢栄一の論語と算盤

日本の学生の無駄な一年を取り戻す

読み書きソロバンができない大学生

カーボンニュートラルという虚構政策

人の言葉の基(もとい)は教養である

人口減少の事情と日本の50年先の状態

机と椅子が織りなす快適値としての29cmという科学

新型コロナウイルス感染症COVID-19対応の温度計測機器

COVID-19に感染したら生命と財産を何とか守ってやる

バベルの塔に似た都市集中と林の中の工場との対比

新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア

COVID-19におびえて洞窟に3カ月避難した日本

新型コロナ対応で経済を止める愚挙

下気道感染症で300万人、下痢性疾患で140万人、結核130 万人、これと新型ウイルスを比較する

新型コロナウイルスへの国と東京都の対応の是非

新型コロナウイルス感染症で体温計が市場から消えた

新型インフルエンザ薬タミフル誤計量と天秤の改善措置

【資料】新型コロナウイルスと肺炎疾患を考える
【資料】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(18日午前2時時点)AFP 2020年3月18日 5:23発信地:パリ

計測と計量管理の教養こそ計測技術者が身につけるべきこと

計測がねじ曲げられると白が黒になる(白いものを黒くしてしまう社会の掟の怖さ)

いつでも使える計量辞書としての国際単位系ページの利用

田中館愛橘の物理普及講演と寺田寅彦の物理学を元にした随筆

適正な計量の実施は国家と地方公共団体が共同して実現すべきもの

富士山より高かった八ヶ岳が崩壊すると泥流は甲府盆地の向こうまで流れた執筆 甲斐鐵太郞
韮崎と須玉に連なる丘の七里岩は八ヶ岳崩壊による岩屑(がんせつ)なだれの跡だ


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)

素直でない人は嘘をつく 素直とは正直者のことだ

法人とその構成員の意欲と能力を映し出しているwebサイト

数値や言葉を翻訳変換して診断する

大手情報媒体が低俗化しフェイク情報が充満する

人は他の人を映し鏡として生きる意義を成立されている

カメラの撮影枚数にみる技術開発とリチウムイオン電池


地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ

球速表示160kmは確かか(球速表示160kmは信ずるに値するものなのか)

内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方

(タイトル)
控えめな計量法が適用されて実現する平和な社会
(サブタイトル)キログラムの単位記号はkgでありKGではない。メートルの単位記号はmでありMではない。

計量の教養こそ身に付けるべき課題だ

0.1%の計量器の検定・検査が世のなかに適正計量を実現をもたらす

地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ
見えないモノを見えるようにする計測技術
強い欲求をもっているとニーズは自ずと分かるものらしい
すべては丈夫な身体と丈夫な心あってこそ
消費は人口減少の度合いで減りGDPも同様に推移する
キログラムは新定義を満足させたうえ50 µgから10 µgに精度向上
質量と重量の違い及び質量の単位キログラムの定義変更
規則に照らせば不正でも総合性能としては問題ない事柄
バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚

ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

霧ヶ峰 雪景色

秩父札所二十四番 光智山法泉寺

6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る

正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった

上高地 晩夏

風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません

川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

和歌山市加太港の浜に立つ

山梨県牧丘村で秋の風景に出会った。今は新しい市になっているがその名は知らない。

ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

浅草の浅草寺界隈に足を向けた 外人がいて蜘蛛の巣の鉄塔が見えた

旧塩山の恵林寺界隈を見物した

仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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